
准看護師の面談で聞かれる質問と、模範解答!
その質問に対する答えを間違ってしまうと、即NG!なんてことも何回も見てきました。面談をする看護部長さんはもちろん正看護師なので、看護部長さんによってはイマイチ准看護師特有の悩みやジレンマを理解しきれないのかもしれません。
時には、看護部長さんにキツイことを言われて、泣き出してしまう方もいました。そんな時に大切なのは、キツイことを言われても「それでも頑張るのか、試されているんだ!」と考えて、冷静を保つことかもしれません。
ここでは、准看護師が病院・施設の面談を受けるにあたっての注意点、どう答えるべきかをまとめました!
■質問1 いずれ、正看護師になるつもりはありますか?
- 准看護師の面接であれば、2回に1回は聞かれる定番の質問。特に、病院では80%の確率で聞かれます。逆に、介護施設ではあまり聞かれることはありません。
病院は、診療報酬制度の関係上、正看護師の比率を高める必要があります。大学病院・公的な病院のような大規模な急性期病院では、新規採用は正看護師にしぼっているケースも。。
いずれにせよ、この質問をクリアすることが内定獲得のためには必要です。
- 1. すぐに正看護師を目指したい場合
- 正看護師を目指したい准看護師の方は、「はい!ぜひ正看護師を目指したいです。」と、やる気をストレートに伝えましょう。ただし、ここでひとつ注意点があります。それは、「すぐに学校に行きたい!」と言わないほうが良いかもしれません。病院側としては、「戦力」として考えています。面接では、あなたが現場で活躍できるかどうかを判断しているのです。長い目で見れば、正看護師になって欲しいとは思っているのでしょうが、入職してすぐに学校に通い始め、本業がおろそかになってしまうことを心配しています。職場が新しい環境に変われば、覚えることもたくさんあり、新しい仲間との人間関係を築く必要もあります。それなりにストレスもあり、疲れることもあるでしょう。「その上、学校に通うと疲れてしまうのでは?場合によっては、両立できなくてすぐに辞めてしまうのでは?」そう、心配しているわけです。実際にそんなケースも、良く聞きました。
こういった場合は、次のように答えましょう。
「いずれ正看護師はとりたいと思っています。ただ、まずは職場に慣れることが第一だと思っています。ですので余裕ができたら、改めて相談させてください」これがベスト!
看護部長さんは、「そうだよね。まずは慣れるのが一番!そのあとは、ちゃんとサポートするから!」となります。
- 2. ぶっちゃけ、准看護師のままで良い場合
- 「正看護師になるために、勉強する気はない・・」そんな准看護師さんも多いはず!全員が正看護師を目指す必要はないのです。
- ・准看護師のままで、スキルを活かしながら頑張りたい
- ・勉強する時間があるのなら、プライベートを充実させたい
- ・勉強、イヤ、絶対!
理由は、さまざま。ただ、「正看護師を目指さないの?」こう聞かれたら、どうしましょう?個人的には、次のようにアドバイスをしてきました。
まず、ある程度経験を積んだ、40代半ば以降の准看護師の場合は、「昔は正看護師になりたいと考えたこともありましたが、いまとなってはさすがに。。それよりも、いまある経験とスキルを活かして、准看護師のまま頑張ります!」と言い切ってしまって良いと思います。ベテランの准看護師には、病院側も即戦力として働くことを求めていることが多く、逆に、「これから学校に通うと、授業や実習のためにシフトを外してしまい、もったいない。。」と考えることが多いようです。
一方、若手の准看護師の場合は、そう思っていなくも「いずれ、正看護師を目指したいと思っています」と伝えたほうが良いでしょう。この年代に対して「正看護師を目指すの?」と質問する意図は、「看護師として頑張っていく気はあるの?」と同じ意味です。ここは、元気に「頑張ります!」で良いのです。逆に重要なのは、「この病院は、どのくらい本気で正看護師を目指さなければならないのか?」を見抜くことです。というのも、入職してしまえば正看護師資格取得のことはまったく言わない病院もあれば、「いつから学校行くの?」と何度も聞いてくる本気の病院もあるからです。後者のタイプに間違って入職すると、非常に気まずい思いをすることになります。ただし、これを見抜くのは個人ではなかなか難しいので、その病院にいる知人に聞くか、人材紹介会社の担当者に確認することが良いかもしれません。
■質問2 なぜ、いままで正看護師にならなかったの?
- この質問は、40代以上のベテラン准看護師が良く聞かれる質問です。
最初からこの質問をされることはあまりなく、退職理由について質問されたときに「いまの病院では、経験のない正看護師がやる業務を、准看護師でも経験のある私ができないから退職したいです!」というと、30%の確率でこの質問が返ってきます。受け取り方によっては嫌味に聞こえるかもしれませんが、看護部長さんの単純な疑問なのです。
同じ回答をした若手の准看護師に対しては、「まぁ仕方ないじゃない。正看護師を頑張って取りなさい!」と励ましの言葉に変わることが多かった記憶があります。
ベテラン准看護師の大人の対応としては、「おっしゃる通りです。。若かったら、絶対に正看護師を目指します。ただ、もうさすがにそれは目指さないので、准看護師としてのこれまでの経験を最大限活かしたいと思います!」が良いのではないでしょうか?面談をする段階で、看護部長さんも准看護師であるということはわかっています。そもそも准看護師がNGであれば、書類選考の段階で落とすはず。面談をしているということは、可能性があるのです。
この看護部長さんの気持ちをあえて言葉にすれば、「経験・スキルのある准看護師は採用したいけど、若い正看護師と仲良くやっていけるのかな?」ということです。あまりにも正看護師と准看護師の壁を意識していると思われると、不採用になる可能性が高まります。
患者さんの前では、正看護師も准看護師もありません。チームとして、仲間として上手くやっていけることをアピールすることが必要です。
ますます採用のハードルが上がる准看護師。
これまで以上に、きちんと面談前に準備する必要があります。