看護師転職サポート歴10年の「看護師転職のプロ」が看護師転職について、お役立ち情報を大公開!看護師転職を検討中なら絶対チェックのお役立ちサイト!
小児科は他の診療科と異なり、疾患によるカテゴリーではなく、年齢で区切られている特殊な診療科となります。対象年齢は、0歳~15歳の乳幼児・児童となります。その為、診療科目の区別なく看護を行う為、疾患の専門的なスキル・知識を身につけるというより、小児に関する専門的なスキル・知識を身に付けことができます。
小児科看護師が働く場所としては、外来・小児病棟はもちろんですが、小児病棟以外にも集中治療室があります。それぞれの対象となる疾患などもことなります。
NICU:新生児特定集中治療室
未熟児や、何らかの先天性疾患を抱えていたり、すぐに手術をする必要がある新生児の集中管理と治療を行う治療室。成人で言うところの、ICU。
PICU:小児集中治療室
小児重症患者の集中管理と治療を行う治療室。成人で言うところの、ICU。
GCU:継続保育室、回復治療室
上記のNICUの後方病棟としての役割として、新生児の集中管理・治療を行う治療室。成人で言うところの、HCU。
小児看護では特に下記のスキルが求められます。
1.小さな変化見過ごさない観察力と素早い状況判断力
2.両親・保護者との関係構築
3.やっぱり、子どもが好き
小児患者の多くは、成人以上に個人差があり、成長や発達の段階に合わせた処置選択が必要です。また、自分自身の容態についてもうまく伝えることが難しいことが多いです。 その為、バイタルなどの数値的な変化のみではなく、ちょっとした表情の変化やしぐさ・動作の小さな変化を見過ごさない観察力が求められます。 成人と比べると小児患者は急変しやすく、その都度適切な状況判断が必要な為、そういった勤務に対応出来る体力も重要になってきます。
小児看護に関わる中で、非常に重要な点は「親・保護者との関係構築」です。 成人看護でも当然、保護者やご家族との関係が重要ではありますが、特に小児看護に於いては強く求められます。 小児患者を抱える両親・保護者は非常に不安定な精神状態に常におかれています。また、患者である子どもは、両親・保護者の精神状態が色濃く影響します。そのため、両親・保護者の心理ケアを適切に行うことが、小児看護では非常に重要です。患者のみではなく、親・保護者も含めて、闘病に対して前向きな気持ちに導くことが重要です。
ここまでお話すると、「小児科=激務・・・大変そう・・・」と思われる方が多いと思われます。 「大変さ」についてはその通りではありますが、一方でそんな「大変さ」も小児のまっすぐな笑顔に大きく救われるということも事実です。 「やっぱり、子どもが好き」という気持ちがないと、小児看護師として続けるのは難しいです。
経験者の少ない領域で、貴重なスキルが身に付く
現在、少子高齢化や小児科医の不足により、「小児病棟」が少なくなっている状況です。 その為、求人数も非常に少なくなっています。採用側は、求職者には「小児科経験があること」を必須条件として求めるようになってきています。 メリットという点では非常に難しい答え方になりますが、成人看護にと比較して、特殊な領域であり、経験者も少ない領域の為、貴重な看護経験・スキルを身につけることが出来ます。
1.重症な小児患者と向き合う精神力が必要
前述したとおり、「小児は急変しやすく激務になりやすい・・・」、「子どもは可愛いけど、親とのかかわりが難しい・・・」という話をよく聞きます。また、小児科医不足にもあるように医療事故などで訴えられる可能性が他より高いというところに敏感になり、避ける方が多いのも事実です。
小児看護では「やっぱり、子どもが好き」という気持ちが大切である一方で、悪性疾患などで入院している小児患者が多い為、死と向き合う現場が精神的に非常に辛い為、早期に離職する方がいることもあります。
2.ライフスタイルの変化に対応しづらい
また、小児求人が少ない為、ライフスタイルの変化により働き方を日勤のみなどに変更した際に、小児科病棟で受け入れ可能な病院が少ない為、そのタイミングで成人看護に転換することにストレスを感じ方が多いのも事実です。