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「急性期病院」と一口に言っても、大学病院クラスの500床を超えるような大規模病院から、60床程度の地域に密着した小規模な病院まで幅広くあります。ここでは、100~300床程度の中規模病院の採用担当者から、良く言われることをまとめてみました。
大学病院と同じく、「資格」「年齢」の二点のリクエストを受けることがほとんどです。 資格については「正看護師」が主になりますが、大学病院のように「正看護師しかいない」病院は少数派なので、准看護師の方でも「外来」「手術室」「透析」のように、看護基準と関係ないセクションで求人が出ることがあります。また、病院によっては病棟に准看護師を配属する病院もあります。このあたりは病院によって異なるので、情報収集してみるのも良いかもしれません。
年齢については、大学病院が30才までのケースが多いのに対し、急性期病院の場合35~40才くらいまでと、少し高い年齢まで受け入れていただけるケースが多いようです。このあたりも、病院によって大きく異なるので、ご転職を検討するうえで、重要になってくるポイントであると言えます。
1.中途入職者向けの教育研修がしっかりしている
100~300床クラスの急性期病院は、大規模グループ病院を除けば、系列の看護学校があることは稀です。定期的に新卒を採用していたとしても、その数は少ないものになります。そのため、中途入職者を中心に病院が成り立っているケースがほとんどです。さまざまな経験を持つ中途就職者(中にはブランクのある看護師の方もいらっしゃいます)を馴染ませるために、受け入れ方法や教育体制に工夫を図っている病院が多いです。 また、大学・国公立病院のように系列の看護学校上がりの看護師が過半数を占めるような病院では、中途入職者が「よそ者」と扱われるケースが多いのですが、こういった急性期病院では、そういった心配がないのも、安心できるポイントと言えます。
2.大学病院や国公立病院ほどは忙しくない
「急性期病院=忙しい」というイメージがあります。とはいえ、100~300床クラスの病院は大学・国公立病院ほどは忙しくありません。忙しさを並べるのであれば、大学・国公立病院→急性期病院→療養病院・精神病院の順でしょうか。 たまに、大学・国公立病院の20代の方から「残業多くて疲れたから、忙しくない療養病院に行きたい」というリクエストを受けますが、実際に療養病院に転職すると物足りなく感じることが多々あります。こういった方には、実はこのクラスの急性期病院がちょうど良いようです。
1.病院によって、レベルにばらつきがある
今までは一般論を述べてきましたが、実は病院のレベル(医療レベル、残業時間、教育体制等)にばらつきが大きいのは急性期病院だと言えます。同じような規模の病院でも、「内情は、こんなに違うのか!」と驚くこともしばしば。。 正確な情報や評判を得るために、働いたことのある友人に聞いたり、人材紹介会社にクチコミの情報をもらったりすることをオススメします。
2.スキル・知識は広く浅くになりがち
大学病院のように専門分化が進んでいないため、特定の分野の深い知識や、先進的な医療技術を身に着けたい方には物足りなく感じるかもしれません。200床程度の病院の場合、外科1病棟・整形1病棟・内科2病棟といったケースが多く、要はさまざまな疾患の患者さんの対応をすることになります。 これが良いのか悪いのかはどういった看護師を目指すかによりますが、スペシャリストを目指す看護師の方にデメリットになると言えます。スペシャリストを目指す方は、大規模な大学・国公立病院や、特定の領域に強味を持つ専門病院を選んだ方が良いでしょう。
「急性期が良いけど、ただ大学・国公立病院ほど忙しいのは嫌だ」「急性期で幅広いスキルを身につけたい!」という看護師の方にはオススメです。 100~300床クラスの急性期病院は、大学・国公立病院と比較すると、残業時間や時間外の勉強会・委員会といった部分に費やされる時間は少ないことが多いので、大学・国公立病院でハイペースで働くことに少し疲れてしまったが、まだ急性期で勉強したい方には良い選択肢と言えます。
一方で、はじめて急性期にチャレンジする方にも、このクラスの急性期病院をオススメします。大学・国公立病院は急性期病院初チャレンジの方にとってはハードすぎるでしょうし、逆に100床以下の小規模な急性期病院では研修体制が整っていないことが多く、苦労するからです。 つまり、100~300床クラスの急性期病院は、いろいろな意味で「ほどよい」病院と言えるかもしれません。