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看護師の転職の落とし穴!? ブラック病院を見極めるポイント!

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 最近、「ブラック企業」という呼び方をよく聞きます。過労死や残業時間オーバーで役所が立ち入り検査をした、といった話がニュースをにぎわせています。
 看護師さんも、他人事ではありません。転職アドバイザーをする中で、「ここは、ブラック病院か?」と思うような病院もいくつも見たり、聞いたりしてきました。
 残業が多い、病棟の雰囲気が悪い、看護師の人数が足りてない、師長が暴言を吐くなど、ブラック病院と呼べる要素はたくさんあります。
 その中から、私が「こういう病院で働くのは大変そうだな」とリアルに感じたものをまとめてみました。

看護部全体を取りまとめる看護部長さん。
経験も豊富で看護師さんを取りまとめる長ですが、中には「え、こんな人が看護部長?」という方もいらっしゃいました・・・。

■ケース①:「面接・見学でブラック!」(奈津江さんのお話)

新卒から、大学病院で勤務していたが結婚を気に転職を考えた奈津江さん。
 ご自宅の近くに気になる病院があったので、HPの採用情報からご自身で応募→面接となりました。
面接当日、会議室に通され、ドキドキして時間を待っていると、60歳近い看護部長さんがあらわれました。簡単なあいさつのあと、明るく世間話をしてくれる看護部長さん。奈津江さんは「こういう雰囲気の看護部長の下で、働きたいな」と思い始めました。
 すると看護部長さんから「で、来週から来て欲しいんだけど、大丈夫?」と突然の質問。もっと色々聞かれると思っていた奈津江さんは、「これは内定?それとも試されているの?」と迷いましたが、下手なことも言えず、曖昧に答えていると「じゃあ考えておいてね。院内の見学する?」とあっさり面接終了。
 なんだかあっさりした面接だなと思いながらも、看護部長さんに案内されての病棟見学。見学中に看護部長さんが気さくな感じで看護師さんに声をかけているのですが、どこか様子がおかしい。看護部長さんが声をかけて少し立ち話をするものの、明らかにとまどっています。周りで見ている、ほかの看護師さんも横目でチラチラ。
院内見学が終わったころには、「なんかおかしい雰囲気。。ひょっとしたら面接時だけ感じがいいのかな?」と、奈津江さんは感じたそうです。

★ここがポイント!
ポイント1:質問もせずに「いつから来れる?』は、要注意!
ポイント2:看護師さんたちとの距離感がおかしい看護部長は、要注意!

・ポイント1
 面接は病院によって雰囲気がまったく異なります。
 奈津江さんが受けた病院のように、世間話のような面接は多くありますし、それが必ずしも悪いわけではありません。
 しかし、奈津江さんが受けた病院のように「まともに質問をされることもなく内定が出る病院」はすこし疑ったほうが良いと思います。
 以前どんな業務をやっていたか、なんで前の病院を辞めるのか、そういった基本的なことも聞かずに内定を出す理由は、「とにかく人手が足りない!」からなのです。入職後にも残業やら、ムリなシフトやらで苦労することは間違いないでしょう。
・ポイント2
 もう一つは、「現場の看護師さんとの距離感」。
 奈津江さんの面接をした気さくそうな看護部長さんは、実は見せかけの「気さくさ」だったのです。
 いつもは厳しかったり、現場とコミュニケーションをあまり取らない看護部長さんから、いきなり声をかけられたら、誰もが驚き、戸惑いますよね?奈津江さんが見たのは、その戸惑った看護師さんの姿です。親しそうに話してはいますが、実はほとんど看護部長さんと話したことはないはず。
 「面接の日だけ、気さくで優しい」そんな演技をする看護部長さんはけっこう多いのです。なぜなら、そんな看護部長さんに魅力を感じて入職を決断する看護師さんが多いから。
ただ入職すれば、師長さんや主任さんといっしょに働く時間のほうが圧倒的に長いはず。看護部長さんの雰囲気にだまされず、現場の雰囲気を重視しましょう!

■ケース②:「看護部長なのに適当でブラック!」(アヤコさんのお話)

私が転職エージェントとして少しずつ慣れてきた時のことです。
 ある病院から看護師さんを紹介してほしいとの、ご連絡をいただきました。過去に取引の無い病院で「これは新しいお客さんだ!」と、新鮮な気持ちで訪問しました。
 出てきたのは高齢の看護部長さん。どう見ても70歳を越えているようでした。
 まだ経験の浅い私は「頑張っているなー」と深く考えず、さっそく本題へ。
 常勤で働いている看護師さんや准看護師さんの人数を聞いたり、何人ぐらい人が欲しいかを質問すると「どんな人でもいいわよ~」と一言。「うちの病院は60歳すぎて働いている人も何人かいるのよ」と年齢すら不問でした。
 働く側から見れば「なんて柔軟なんだろう!」と嬉しくなりますが、本当にそうでしょうか?
 現場としては、年齢構成や経験や資格、勤務形態を考えて調整しなければならないはずです。例えば、この病院のように年齢が高い看護師さんばかりだと、だれが力仕事をするのでしょうか?そう考えると、「自分に仕事を押しつけられるのでは?」と少し不安になりますよね。
 この看護部長さんから、もう詳しく話を聞こうと思っても「誰でもいい」の一点張り。「大丈夫なのかなー?」と思いながらも院内見学をさせてもらいました。病棟見学でも、「ここがナースステーションです」「ここ療養病棟です」という簡単な説明ばかり。さすがに看護師でない私でも、見ればわかります。そうではなく、看護記録の取り方や、病室のベッドは自動なのかとか具体的なことが聞きたいんです!その都度質問をしましたが、「誰でもいいから紹介して」という発言に続いて、いくらなんでもこれは適当すぎないか・・・と心配になってきました。「人手が足りないから人材紹介を使って、紹介してもらおうとしているのにやる気がないのかな?」
 その後、何名かの看護師さんを面接にお連れしましたが、やはり入職にはつながりませんでした。看護師さんも、あんな対応をされたら意欲がなくなるに決まっています。

★ここがポイント!
ポイント1:高齢の館具部長には、要注意
ポイント2:融通がききすぎる看護部長は、要注意!
ポイント3:しっかりアピールしない看護部長は、要注意!

・ポイント1
 高齢の看護部長さんには要注意!体力的なお話ではありません。定年である60歳、もしくは65歳を越えている看護部長の多くは「嘱託」です。つまり契約社員としての勤務をされている方が多いのです。
 場合によっては、週に2~3日勤務。さすがに管理職としての業務を果たせているのかは疑問です。さらに、その年齢で看護部長をしているということは長く在籍している証拠でしょう。長く同じ看護部長さんが働いているということは、あまり職員の入れ替わりもないという病院がほとんどです。
 職員のみなさんが長く働いていると言えば聞こえは良いですが、それだけ「お局さん」も多い可能性があります。これから入職する人にとっては、あまり良い環境とは思えません。
・ポイント2
 「どんな人でも良い」「どんな働き方でも良い」と景気の良いことばかり言う看護部長さんにも気をつけてください。
 シフトの希望、勤務時間の希望何でも聞くのは、当たり前ですが難しいです。
 「出来るだけ考慮するけど、他の看護師とのかねあいもあるから、絶対とは言えないわよ」という反応が普通です。
 誰でもいいです、どんな希望も叶えます、というのは逆に考えれば、そのすきまを埋めている看護師さんがいることになります。みんなが希望ばかりいる中で、その看護師さんは損な役を引き受けているわけです。当然、長続きはしません。その看護師さんが、嫌になって退職してしまったら、「どんな働き方でも良い」とは言えないはず。
職員同士で少しずつ助け合っている職場のほうが、長い目で見れば働きやすく安定していることが多いようです。
・ポイント3
 病院見学でしっかりと売り込んでこない看護部長さんも注意が必要です。
 面接するということは、理由はどうあれ看護師が足りていないわけです。それにも関わらず、責任者である看護部長がしっかりアピールしないと、良い看護師さんは入職しません。
 私の経験上、雑な採用をする病院はすぐに人が辞めてしまうものです。人を採用するという超重要な仕事に熱心でない看護部長が、それ以外の場所で熱心に仕事するはずがない!と私などは考えてしまいます。

看護部長の対応に疑問を持ったら、一度立ち止まろう!
病院によって距離感は違いますが、看護部長はあなたの上司です。
「なんだか調子のいいことばかり言う」「なんとなく信用できない」と思ったときは、自分を信じましょう。
そこ以外にも、きっとあなたが信頼できる看護部長さんがまとめる職場があるはずです。

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