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訪問看護の周辺領域(精神科訪問看護・訪問診療など)

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在宅医療という大きなカテゴリの中で考えると、看護師さんが一般的に考える訪問看護依頼にも、にもいくつかのバリエーションがあります。
  • ・精神科の訪問診療
  • ・訪問診療
  • ・自費の訪問看護
あたりでしょうか。
 このあたりの仕事は領域がせまいため、知り合いの看護師で働いている人が誰もいないことも多いようです。そのため仕事内容の理解も深まらず、「なんとなく興味ない・・」と敬遠しがちです。しかし、あまりにもったいない!人気があまりないからこそ、「高給与」「時間に融通がきく!」といった、嬉しいポイントも。
今回は、一つずつ解説していきましょう。

■精神科の訪問看護について

★精神科訪問看護のニーズは?
 近年、精神科の訪問看護ステーションが急増しています。代表的な「N・フィールド」社は、なんと精神科訪問看護ステーションを全国150拠点以上を展開しています。
 背景には、現代精神病に代表される『うつ』のように、精神疾患を患う方が増えていることがあります。
 精神科専門の訪問看護ステーションは、精神科病院が併設して運営する訪問看護ステーションもありますが、「N・フィールド」社のように一般企業が精神科専門の訪問看護ステーションを多店舗展開していることも多いようです。
★精神科訪問看護の仕事内容は?
 主な仕事内容は服薬管理や指導、外来受診の確認とともに一番重要と言われているのは『傾聴』することです。その他には散歩や役所に同行したり、買い物に一緒に行ったりなど生活の一部をサポートを行うこともあります。
 精神科の訪問看護の主な目的は、再入院を防止するために在宅で見守ることです。そのため、医療処置を行うというよりは、服薬管理と傾聴という精神科医療の基本がより重要になってきます。
医療処置を行うのは、精神科疾患以外の合併症で医療処置が必要な場合くらいです。精神科の訪問看護の患者様は、一般的な訪問看護の患者様に比べ平均年齢も若いため、一般の訪問看護と比較して、合併症の医療処置は少ないです。年に2~3回程度という事業所もあるくらいです。医療処置面で症状が軽度な患者様が多いため、オンコールがない事業所もあります。
★1人で回るのはちょっと心配…
 急性期の精神科病棟では、夜勤は必ず男性と組む病院が多いように、精神科=男性看護師という印象も強いと思います。実際、精神科の訪問看護では男性看護師も多数活躍しています。1人で患者様の元を回るのは心配…と思っている方、ご安心ください。看護師と精神保健福祉士などの精神科の専門職員の2名体制で回る事業所も少なくありません。軽度な方の場合は、看護師が1名で回ることもありますが、危険が伴う可能性がある場合は男性看護師や、2名体制で回ることになります。
★精神科の訪問看護ステーションで働くデメリットは?
 医療行為を行うケースが大変少ないという点で、手技が衰えてしまうのが心配という看護師さんが多いようです。精神科の病棟自体でも医療行為が少ないと言われる中で、精神科病院から退院されて在宅で見守りという状況の患者様であれば、より医療行為が少なくなるのも納得ができますよね。
 そういった意味では、医療技術や手技をみがきたい看護師さんにとっては、少し物足りないかもしれません。精神科の訪問看護師に求められるスキルは、医療処置よりも傾聴スキルであることが多いです。このあたりは、看護師さんによって「好き嫌い」が分かれる点だと思います。

■自費の訪問看護について

★そもそも自費の訪問看護とは?
 自費の訪問看護が利用されるシーンとして、一番分かりやすいのは、自宅での看取り(ホスピス)でしょうか。
 病院における、ホスピス(緩和ケア)とは、ターミナルケアを希望される方が入院される病棟のことです。ただ、緩和ケア病棟は、希望者に対しての病床数が足りておりません。入院までの待機期間が長くが、せっかく入院しても、数日でお看取りとなってしまうという話も多く聞きます。そこで在宅医療の重要性が増す中で、在宅ホスピスが着目されています。
 ところが、一般的な訪問看護では利用回数、利用時間などに制限があり、在宅ホスピスのような看護師がはりついて見なければいけないような状況には向いていません。
 そこに、自費の訪問看護が利用される余地があります。自費での訪問看護であれば訪問回数、時間、早朝や深夜の訪問、旅行などのへの同行で訪問先の変更なども利用者の希望で自由に変更が可能です。
 最期の期間ずっと泊まりこみでケアを行うだけでなく、旅行の付き添いなど一般的な訪問看護ではできないサービスになるので、ニーズが増えてきているそうです。
 看護師さんの働き方は、一般的な訪問看護ステーションの場合日勤ベースで、オンコール体制という働き方が一般的ですよね?しかし自費の場合は、いつどんな依頼が来るか分からないので、少ない常勤者と多く非常勤の方で構成される事業所が多いようです。週1回、1コマ~OKとしている事業所もあるので、Wワークに最適かもしれません。
自費の訪問看護の場合、高額な料金になり、お金持ちの利用が多いようです。そのため、接遇については一般的な訪問看護ステーションよりも高いものが要求されることになります。

■訪問診療について

★訪問看護と訪問診療の違いとは?
 訪問看護と訪問診療の一番大きな違いは、医師と同行するか、看護師さん1人で訪問するかの違いです。ご存知の通り、医師が同行しているか否かで、医療処置の範囲も異なりますから、在宅で看護師さんが行える医療処置も変わってくるということです。
 よく看護師さんがおっしゃるのは、訪問診療の方が医師が横にいるため、安心感があるということです。逆に言えば、訪問看護の場合は、看護師さん1名で訪問することになるので、責任が重いと感じる方もいらっしゃるということですね。
★訪問診療のメリット
  • ・効率よく業務を行うことができる
  •  すごく分かりやすく表現すると、訪問診療とは出張外来と言えば分かり易いでしょうか?往診先での看護師業務は、外来で看護師さんが行うような医師のサポート、医療処置になります。医師の診療をよりスムーズに行えるように調整することが、一番求められることだと言われています。
     つまり、医療処置にあまり自信がない方でも、スムーズに業務を行う管理能力や、医師や施設の看護師さんなどと円滑なコミュニケーションを取れる方であればお仕事しやすい環境ということです。
    近年、往診業務を行うクリニックの多くは、介護施設(特に有料老人ホーム)へ往診を行うことが多くなってきました。1ヶ所のホームで30~50名程度の患者様を一度に診療できるので、移動の手間も少なく、効率的に診療が可能なためです。一昔前の「赤ひげ先生」のようなスタイルではありません。
  • ・オンコールが少ない
  •  働き方は日勤のみの勤務が基本で、土日祝の訪問診療をお休みしているクリニックも少なくありません。医療現場で土日祝のお休みは、とても貴重な求人ですよね。
    また時間外、土日祝日のオンコールはドクターがファーストコールに対応しているクリニックも多く、看護師さんのオンコール対応が少ない点も魅力です。さらに、通常のクリニックに比べると、給与面でも高いケースが多いよです。
★訪問診療のデメリット
  • ・患者様との触れ合いが少ない
  •  病院ではバタバタと患者さんの入退院があり、「もっとゆっくり患者さんと関わりたい」という理由で在宅医療への転職をご希望される看護師さんは多いものです。
     たしかに、在宅と言うと「ベッドサイドの看護」という印象がありますが、訪問診療は出張外来なので、1人1人の患者さんとゆっくり関われる…という職場とは、少々違います。特に近年では、介護施設を訪問するケースが増えており、次から次へと患者さんを診ていくため、1人1人の患者さんの様子を詳しく把握することは難しくなります。また、実際に日々の患者さんの在宅看護を行うのは、施設の看護師さんの仕事になります。
    「もっとゆっくり患者さんに関わりたい」とお考えの看護師さんは、訪問診療における患者さんとの接し方に、少々物足りなさを感じるかもしれません。
★こんな往診クリニック求人はオススメ
 往診時に医師と看護師のみで訪問するところもあれば、クラークを同行して訪問するクリニックもあり、クリニックによりやり方は様々です。クラーク同席の方が、カルテへの記入業務が少なくなるため、看護師の業務負担も減ることになります。つまり、残業も少ない職場と言えます。

 いかがでしょう?
 今回は、一般的な訪問看護とは少し異なるカテゴリのお話をご紹介しました。
 ただ、一点ご注意を。今回ご紹介した職種は、まだまだサービスを提供している法人が少ないこともあり、法人ごとに仕事のスケジュールや仕組みが大きく異なります。ですので、ご転職をお考えの際には、そのあたりを細かく確認してからご入職されることをオススメします!

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