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訪問看護で働くうえで知っておくべきこと

車いす男性

看護師として働いていると、ドンドン在宅医療の重要性が増していることを感じるはずです。転職活動を考えて求人サイトをのぞけば、訪問看護の求人があふれています。
 ただ、転職のサポートをしていると、「訪問看護は、イマイチ仕事内容が分からない」「訪問看護は、こわい」というお話を良くききました。最近では、看護学校で「在宅看護」という科目があるので若い看護師は意外に抵抗のない方もいるようです。一方で、40代以降の看護師は、その現場をほとんど知らない方もいらっしゃいました。
 以前、看護協会がおこなった調査では、看護師が働くさまざまな職場(病棟、クリニックなど・・)の中で、もっとも満足度が高かったのが「訪問看護」でした。もしかしたら、「食わず嫌い」なだけかもしれませんね。
 ここでは、そんな訪問看護の仕事内容から、転職先としてのメリット/デメリットまで、幅広くご紹介いたします。

■訪問看護の患者層について
訪問看護を利用する患者さんは、大きく分けると4つの患者層からなります。
  • ・後遺症のある方
  • ・末期がんの方
  • ・難治性疾患、精神病の方
  • ・認知症の方
その他に、難治性疾患や精神病は小児の患者さんもいらっしゃいますが、高齢者の利用が大半を占めています。このうち、どの分野を得意とするかは、訪問看護ステーションにより異なります。最近では、精神科の訪問看護に特化したNフィールド社が上場したりと、特徴のある訪問ステーションも増えているようです。
例えば、脳外科病院併設の訪問看護ステーションだと脳外科の後遺症がある患者様が多くなります。私が見たかぎり、病院併設の訪問看護ステーションは医療度・重症度が多くなる傾向があります。一方、開設間もないステーションでは、患者様も比較的軽度な方が多くなるようです
。ただし、高齢者の方は長い徐々にADLが下がっていくことになるので、だんだんと医療度・重症度は高くなる可能性が高いことを頭においておきましょう。
■1日どのくらい訪問するの?
 60分のケア中心に行う事業所で、常勤看護師1人につき4~5件が平均的な訪問件数。訪問看護の利用は30分、60分、90分に分かれているため、事業所の立地や回る患者様の希望に応じて件数が異なります。
訪問看護で一番のムダは、なんと言っても「移動時間」。なるべく効率的に訪問できるように、訪問する順序やコースを考慮して、スケジュールを組み立てていきます。
■訪問先への移動手段は?
 都心部では、自転車や原付バイクで移動することがほとんど。多くの事業所は、半径10km圏内を訪問エリアとして位置づけておりますが、都心部で訪問先が密集しているエリアはさらに訪問エリアが狭く設定されています。
 郊外、地方の事業所では、ほとんど自動車で移動しているケースが多いです。当然、自動車免許が必要になります。
ちなみに自転車といっても、いまでは電動自転がほとんど。体力がない方でも安心です。しかし、雨の日も雪の日も訪問の必要があることを考えれば、それはそれで大変ですよね。。
■オンコールは大変?
 オンコールと言えば、一般的にはオペ室をイメージする看護師が多いのではないでしょうか?病棟勤務の看護師がほとんどなので、実際にオンコールと言われてもイメージがつかない方が多いのかもしれません。
 訪問看護におけるオンコールとは、終業後や定休日に問い合わせがあった場合に対応をすることです。いわば、時間外の電話当番だとお考えください。オンコールが鳴った際には、電話口のみで対応できるケースが多いようですが、必要に応じて患者様の元に訪問する場合もあります。
 オンコール手当は、1回500円、月2万円など支給形態は様々です。もちろん、オンコールから出勤をした際には、時間外手当もつきます。
 訪問看護ステーションの必要人員は2.5人ですから、単純に全員で持ち回れば1人当たり12日担当することになります。なかには、あまりオンコールの頻度がないので、所長さん1人で担当しているようなケースもあります。また、新しいステーションでは軽度な方が多く、オンコール体制をとっていない事業所もあります。
 ステーションによって、オンコールの頻度・方法は大きく異なるので、面談時には必ず詳細を確認したほうが良い項目です。
■非常勤の訪問看護は、ここに気をつけろ!
 非常勤の給与と聞くと、「時給はいくら?」と考える看護師さんがほとんどだと思います。
その感覚で訪問看護の求人を見ると、「時給2,500円」「時給2,300円」といった破格に高い求人があります。
 これには要注意!
 というのも、訪問看護における非常勤の勤務時間には、2種類の方法があるからです。ひとつは一般的な「出勤してから、退勤するまで」を勤務時間として換算する方法。もう一つは、実際に「訪問している時間のみ」を勤務時間として換算する方法。
 時給が異常に高いと感じるケースのほとんどは、後者になります。移動時間も考えると周辺の一般的な求人と変わらない時給のはずです。

次は、もう少しこまかく訪問看護の特徴について見ていきましょう。

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