書類選考を通過したら、いよいよ面接の場へ 何を聞かれる?何をアピールする?不安や疑問はいろいろです。しかし面接前に覚えておくべき五つの心得を紹介しましょう。合否を決めるのは、経験・スキルだけではありません。

論理性はビジネスパーソンに求められる大きな資質のひとつであり、面接においてチェックされる大きなポイント。論理的なコミュニケーションのためにはまず「端的に、結論から」述べることを意識してください。「SDS法」や「PREP法」(※)といった手法も役に立つでしょう。
はじめに結論を述べて「今から何について説明するのか」の前置きをしておくことで面接官もアピール内容を理解しやすくなります。「はい、そう思います。と言うのも
」「○○と考えており、理由としては3つあります。1つは
」などといった話し方であれば、「イエスかノーか」「話そうとする要素(考える理由)がいくつあるのか」が事前に分かります。面接官もその心づもりで話を聞ければ、理解が増すというもの。熱意あふれるアピールは大事だが、それが伝わらなければ意味がなくなってしまいます。説得力あるアピールのためには、論理性が必要不可欠だといえます。
自分自身の描くイメージ通りに、相手も解釈してくれるとは限らない。アピールには、具体的な表現・具体的エピソードを用いることを意識したいものです。
例えば「コミュニケーション能力があります」と一口に言っても、大きく分けて「伝える能力」なのか「聞く能力」なのか、何をもって「能力があります」と言っているのか説明するには、より具体的な内容や要素に分解して述べる必要があります。またその結果として得られるものも、折衝や交渉、調整ごとをスムースに進められたり、的確な議事進行ができたり、あるいは場を和ませられたり
など、さまざま。いずれにしても具体的でないアピールでは説得力も弱くなります。あくまで「コミュニケーション能力があります」というのは概論で、まずそこから述べるのはよいのですが、「具体的には
」「結果として
」といった具体化は欠かせないでしょう。
ムダに長く、冗長な話は焦点が合わず伝えたいことが伝わらないことが多いもの。質問の返答やアピールは、要点を抑えつつ簡潔に行うよう意識したいものです。
熱意や緊張のあまり話の中に、あれもこれもと盛り込んでいるうち、長くまとまりのない内容となってしまうことはありがちなケース。何人もの志望者と面接を繰り返している面接が、わざわざ長いエピソードを記憶してくれているという甘い期待はしないほうがよいでしょう。むしろ欲張った結果「コミュニケーション能力がない」と判断されてしまっては本末転倒です。
面接は「演説」の場ではないので、誰が、何を、どうやって
といった「5W1H」など基本的な構成・手法を意識し、端的に話しましょう。面接との「会話のキャッチボール」の中で、必然的に伝えたい内容をアピールする場は生まれてきます。
論理的・具体的、かつ簡潔に語っていても、話の中で生じた矛盾が一気にその説得力を打ち消してしまうことは多く、それどころか「きれいごと」と捉えられてしまえば大きなマイナスにもなりかねません。アピール内容には一貫性を強く意識しましょう。
注意すべきは大きく2点。1つはいくつかの質問に答えていくうちに、言っていることが食い違ってくる「会話の矛盾」、もう1つは、これまで積んできたキャリアと今回の転職理由や志望動機に連続性がない「キャリアの矛盾」だ。いずれの場合でもまずは自分なりの「やりたいこと、実現したいこと」に、動かぬ軸や核といったものを定めておくことが必要。そういった事前の準備なく「その場しのぎ」の受け答えをしていては、面接官の突っ込みに矛盾が生じてしまうのは必然といえるでしょう。
面接とは、面接官とコミュニケーションを取りながら、その中で自分自身をアピールするための場。その意味では、予想外の質問に対しても、その場その場で機転が利かせられる柔軟性をは意識したいものです。
「転職マニュアル」で述べるのも妙な話ながら、いわゆるマニュアル類を丸暗記して面接に臨み、問いかけられた質問に対して「台本」を読み上げる
というのはコミュニケーションでも何でもなく、演説や朗読だ。台本にない質問を投げかけられ答えに詰まってしまうのも当然で、面接官に「にわか仕込み」は簡単に見透かされてしまいます。マニュアルを読み、模範解答を知っておくことも間違いではないですが、あくまでも「面接官の視点・考えを知るため」と考えておくべき。自分なりの解釈をし、自分なりの軸や考えをしっかりと持っていてこその柔軟性であり、またそれがあっての「コミュニケーション」であると心得ておくべき。
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